Mr.Childrenのボーカルとして知られる桜井和寿。実は彼の本名は旧字体の「櫻井和寿」であり、こちらの表記を使って活動することもあるということをご存知でしょうか。
桜井と櫻井の表記はどのように使い分けていて、それぞれの名義を使用する活動にはどのようなものがあるのか、詳しく見ていきたいと思います。
もくじ
桜井和寿と櫻井和寿の名義の違いは?
Mr.Childrenでは「桜井和寿」という表記で活動している彼ですが、
この度2020年に自身が作詞作曲をした楽曲「smile」をジャニーズに提供した際は「櫻井和寿」の名義で楽曲提供しています。
そこで、桜井と櫻井の名義の使い分けについてどのようにしているのか、見ていきたいと思います。
旧字体の櫻井和寿は本名で、個人の活動で使用
Mr.Childrenでは、結成当時から桜井和寿という名義を使っていますが、桜井さんの本名は旧字体を用いた「櫻井和寿」。
そして「櫻井」という旧字体の表記を見かけることがあっても間違いというわけではなく、「櫻井和寿」は、Mr.Childrenから離れて一個人として活動する際に使っている名義になります。
つまり、基本的にはMr.Childrenでの活動は「桜井和寿」、一個人としての活動は「櫻井和寿」として名義を使い分けているようです。
旧字体の櫻井和寿名義の活動一覧
では、「櫻井和寿」としての、一個人としての活動にはどのようなものがあるのでしょうか。詳しく見ていきたいと思います。
「ap bank」の活動
ap bankとは、櫻井和寿と音楽プロデューサーの小林武史氏、そして坂本龍一氏を加えた
3名が拠出した資金をもとに、2003年6月に設立した環境保全活動等を行う組織です。
ここでの活動についても「櫻井和寿」名義を使用しており、ap bankのホームページを見ると旧字体の「櫻井」の表記が使用されています。
ap bankの代表理事は小林武史氏で、「ap」は「Artists’ Power」のAPと「Alternative Power」2つの意味があり、
環境プロジェクトの融資など、持続可能な社会を目指す様々な活動を行っています。
例えば、音楽を楽しみながら環境問題境をより身近に考えることができる野外音楽イベント「ap bank fes」などのイベントを行い、
イベントの収益はap bankの融資原資、活動資金、環境をはじめとするさまざまなプロジェクトの支援や推進のための資金としています。
チャリティー活動に意識の高い櫻井さんらしいと言える、素晴らしい活動ですね。
※桜井(櫻井)和寿がこれまでに行ってきたチャリティー活動についてはこちらをご覧ください↓
Bank Bandの活動
2014年1月にはap bankの活動の一環としてBank Bandを結成しましたが、ここでの活動も「櫻井和寿」名義で活動しています。
メンバーは櫻井和寿と小林武史で、他のメンバーは固定されておらず、彼らと親交の深いアーティストが活動の度ごとに参加する形になっています。
櫻井和寿はここでは作詞作曲はせず、ライブ活動を中心としたグループとして、楽曲は他アーティストからのカバーが多くなっています。
Bank Bandとして活動したCD等の売り上げや収益もap bankの活動資金や融資金として使われています。
2021年3月11日放送の音楽特番「音楽の日」では、MISIAと
小林武史が作曲を、櫻井和寿が作詞を担当した、この日のために作られた新曲「forgive」を披露しましたが、
Bank Bandの活動のため、「音楽の日」放送時の表記も「櫻井」表記となっていました。
Reborn-Art Sessionの活動
2017年からはBank Bandを前身とし、そこからコンセプトを変更した「Reborn-Art Session」としても「櫻井和寿」名義で活動しています。
このバンドは『Reborn-Art Festival 2017』を機に結成されたもので、
所属レコード会社はMr.ChildrenやBank Bandと同じくトイズファクトリー。
メンバーは櫻井和寿と小林武史で、その他のメンバーはBank Bandの時と同様、流動的で固定されていないそうです。
活動内容としては、「What is Art?」が2017年7月21日に配信限定シングルとしてリリースされています。
ジャニーズへのチャリティーソング提供
2020年11月、ジャニーズのチャリティー活動として、ジャニーズ事務所所属アーティスト全76人参加による期間限定ユニット『Twenty★Twenty』が期間限定ユニットとして結成。
そこに、ap bankをはじめ様々なチャリティー活動に精力的に取り組んできた櫻井和寿が、
作詞・作曲を手掛けた楽曲「smile」をチャリティーソングとして提供することになり、話題になりました。
※桜井(櫻井)和寿がこれまでに行ってきたチャリティー活動についてはこちらをご覧ください↓
「smile」にクレジットされた名義が「櫻井和寿」であるため、今回の「smile」はMr.Childrenとしてではなく、個人として楽曲を提供していることがわかります。
一方、「smile」楽曲提供の裏話についても語られた、11/30放送のnews zeroでの櫻井翔との特別対談では、「桜井和寿」の表記で紹介されていました。
「smile」の話題もあるため「ダブル櫻井」の対談になるかもしれないと思っていたのですが、ここでは表記が「桜井」ですね(笑)
対談の中ではMr.Childrenとしての「桜井和寿」の話題もあり、また「桜井」表記の方が視聴者にとって馴染みがあるため、こちらの表記が使用されたのだと思われます。
Mr.Children以外での桜井和寿名義の活動
一方で、Mr.Childrenの活動以外でも、桜井和寿の表記を使用していたケースもあるのでこちらも合わせて知っておきましょう。
Salyuへの「青空」の楽曲提供
桜井和寿は2011年に自身が作詞作曲した「青空」を、Salyuに楽曲提供しています。
今回ジャニーズに楽曲提供した「smile」とは異なり、この時は「桜井和寿」表記で提供されていました。
桜井和寿の楽曲提供は珍しいのですが、2006年にBank Band with Salyu名義でのシングル「to U」でタッグを組んでいた過去もあり、
Salyu側から何度もオファーをし続けた結果、桜井和寿の楽曲提供が実現したそうです。
ウカスカジーの活動
桜井和寿と、趣味のサッカーで親交があった、ヒップホップユニットEAST ENDのメンバーGAKU-MCの2人で構成されたバンドであるウカスカジーの活動も例外で、
ウカスカジーについては「桜井和寿」名義で活動しています。
ウカスカジーは2014年のFIFAワールドカップを盛り上げるために結成されたユニットで、
「音楽とサッカーでさまざまなコミュニケーションをクリエイトするプロジェクト」というコンセプトで活動しています。
まとめ
Mr.Childrenでは桜井和寿という名義を使うものの、桜井さんの本名は「櫻井和寿」で、「櫻井和寿」は、Mr.Childrenから離れて一個人として活動する際に使われるということでした。
個人活動としてはap bankやBank Band、Reborn-Art Sessionの活動が挙げられ、また今回のジャニーズへの楽曲提供も「櫻井和寿」名義となっていました。
また、例外として、Salyuへの楽曲提供の際や、ウカスカジーの活動は「桜井和寿」名義を使っていることも押さえておきましょう。
SNSやニュース記事などで話題になった際に「櫻井」表記でなければならない時に「桜井」の方を誤って使われることも多いのですが、
名義の使われ方について知っていると、この使われ方は間違い、これは正しいと判断することができるのではないでしょうか。
誤って使うとミスチルファンの方から怒られる可能性もあるので、ファンでない方にとっても知っておきたい内容ですね。